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とある旅館の一室。到着したばかりなのか、少々お疲れの様子で足を投げ出しくつろいでいる庵&京。 「フゥ〜…あっち〜、随分歩いたから汗かいちまったぜ〜…」 と言うやいなや京は上着を脱ぎ始める。 ……やめておいた方が身のためでとツッコんでも、所詮ナレ−ションなので聞こえるハズもないが。 それをじ〜っと見ていた庵はゆっくりと立ち上がり、京のもとへ近付いて行く。 「ーそれは……合意と取っていいんだな?」 「ーん?八神?………!!」 背後からゆっくり近付いて来た庵は、京が振り向く間もなく後ろから抱き締め、 そのまま押し倒しつつ服を脱がしにかかろうとする。 とっさに反応して京は庵の顔面に蹴りを喰らわせ、何とか逃げる事に成功。 「ーったく…部屋に入った途端にコレかよっ!?ケダモノかテメェわッッ!!」 乱された衣服と呼吸を整えながら庵に非難の声を浴びせる。 かくいう庵といえば、あまり反省した様子はなく、腕組みをして深い溜息をついている。 「何だ一体…大体なぁ、するなら旅館がいいと言ったのはお前だろうが」 俺の家では隣に聞こえるから嫌だと拒み、自分の家では親にみつかるからと拒み、 せっかく取った宿でも拒むときた…ーならば俺はどこでお前とすればいいんだ!?」 「あのなぁ〜〜〜」 やけに熱弁する庵だが、聞いている京にとっては呆れる以外の何でもない話だ。 ガックリと肩を落としうなだれてしまう 「ヤる事しか頭にないのかよお前わぁ……まだ日も高いだろ?他にする事色々あるだろ〜がっ!!」 「…………」 庵はその非難を受けて何かあるか考えてみるが、 他に何も浮かばなかったらしく、とりあえず尋ねてみる。 「ー例えば?」 「たっ、例えば!!温泉街を散歩して土産買ったり、緑の中を散策してみたり、 近くの観光名所に行ってみたりとか!そういった旅の情緒ってもんを楽しむもんだろ!?」 京は何故かそこでうつむいて庵に聞こえない音量でゴニョゴニョとつぶやきだす。 「そうやって…ムード…りあげて…よ…は燃え…んじゃねぇ〜かよォ…」 「??何だって?」 上手く聞き取れなかったので、聞き返す庵 と、そこでようやく京がガバーッと勢い良く顔を上げる。 「とにかくっ!!俺はデートがしてぇんだよっっ!!!」 急に怒鳴り出すが、その顔は耳まで真っ赤だ。 怒鳴られた方はというと、しばらくポカーンとしている。 「………意外にロマンティストなんだな…お前」 そのつぶやきに更に真っ赤になった京は 「ぅわっ、悪かったなッ!!」 と半ば逆ギレ気味に怒り、プイッと顔を背けてしまう。 庵はしょうがない、といった感じで軽く溜息をつくと、優しく京を自分の元へ引き寄せる。 「勘違いするな、俺はそういうところがいい、という意味で言ったんだ…」 そっと顔に振れながら甘く囁く庵、途端にうっとりした表情に変わる京。 …………このバカップルめ……。 「いお……………ー」 顔に触れていた指が顎にかけられ、ゆっくりと庵の顔が近付いてくる。 京もそれを受けるため瞳を閉じる。 「本日は当旅館を御利用いただきまして、ありがとうございます」 「うわぁっ!!はは、はいぃ!!どうも、お、お世話になりまスッ!!」 寸前、という所で仲居さんが登場(笑)慌てた京は力一杯に庵を突き飛ばす。庵はベランダ辺りまで転がって行く。 声を裏返し、懸命に平静をたもとうとしながら仲居さんと話をしている京をよそに、 ベランダに倒れたままの庵は 『このままでは終わらんぞ……』 と心の中でリベンジをはかっていたのでした。 終われ…… すいません……(土下座)ただのバカップル話でした〜……… …でも神原の話ってばこういうバカップル話多いんですけどね?(苦笑) ついていけない皆様、ホンットすいません(汗)見逃して下さい…… ーあ、ちなみにこれもネタ帳から抜粋して、多少改訂を加えております。 んでもって、同人誌未収録のお話。前回もそうですがね。 今度は同人誌に収録したお話を載せてみるかな……。 またバカップル全開だとは思うんですけど………よかったら見てやって下さい(涙) |