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「なっ……よりによって何でサスケなんだってばよ〜〜〜!!! サクラちゃんでもイイじゃんか〜〜〜〜〜〜!!!!」 2人が消えた方向に向かってあらん限りの声で文句を言うが、 当の本人はその場におらず。 代わりにいるのは……… 「悪かったな、俺で…」 低い声で、不機嫌度MAXなのか眉間の皺も深いサスケが、ギロリとこちらを見る。 「あッ……ご、ごめんってばよ…」 思わず出てしまった言葉に、素直に非を詫びる。 傷つけるつもりはなかったのだが、今の言い方は酷かったと反省する。 「………川、行くぞ」 短く告げて先を歩き始めるサスケの後を追うが、 先程の言葉のせいで気まずい雰囲気が漂い、お互い一言も発しない。 『怒らせちゃったってばよ〜……』 シュンとした面持ちで歩きながら、サスケの背中をチラリと見る。 『さっきまではイイカンジだったんだけどなぁ……』 今だズキズキと痛み血の滲み出る手を見ながら、 その手を、痛々しそうに眺めたサスケの顔を思い出す。 『そういえば……サスケの奴、さっき何て言ったんだっけ…』 必死に思い出そうと頭をひねる。 「あんまり……心配させんな……」 そのシーンがフラッシュバックするように鮮明に浮かび上がると、 急に顔に熱が集まり、鼓動がせわしなく脈打ち始める。 『ふえェッ!?なっ……何だ……これェ……!?』 「大好きな人が出来たって事だ」 そう言って教えてくれたイルカの顔が浮かぶ。 『ウッソ…俺ってば………サスケの事…好きになっちゃったのか!?』 自覚してしまうと、納得できる事が沢山あって。 任務解散後、家へ帰る分かれ道でサスケと離れる時に、胸がキュウッとしたり、 サクラちゃんと楽しそうに話すサスケを見ると、何だかムカッとしたり、 サスケと目が合うと何だかドキドキしたり。 『何だ……そうだったんだ……俺』 うわ―――……と音にならない程の感嘆と共に、赤くなった頬に手を当てる。 『俺ってば………変態さんだったんだ……』 そんな自分に驚いていると、ボスンと音がして視界が黒一色になる。 「――――ゎっ!?」 大したスピードで歩いていたワケではないので、軽く頭がぶつかっただけだが、 考え込んでいた為に驚きが大きい。 しかもぶつかったのはサスケ。動揺もさらに膨れ上がるというものだ。 「何やってんだよ……着いたぞ、川」 ぶつかられたサスケは呆れたように見て、視線で先を促す。 いつの間にか森は開けており、川原に辿り着いていた。 「お、おう」 ボンヤリと考え込んでいてぶつかったのが恥ずかしくて、誤魔化すように 小走になりながら、川べりへ向かう。 「ッ………ぅ〜〜〜〜」 水が傷に沁みて痛いのを、唇を噛み締めて耐えながら、丁寧に洗う。 川の水が血で赤く染まる様は、あまり気分のイイものではない。 「終わったらこっちに来い」 声に振り返ると、治療道具の準備が終わったらしいサスケが、 ナルトのいる場所より少し離れた場所にある大きめの石に腰掛けている。 好きだと自覚した後では、そんな姿すら何だかカッコ良く見えてしまうから不思議だ。 『――ん?』 そこで、ふとある事に気付く。 『俺達ってば……今……2人きりじゃん……』 ボフン、という音がしそうな程、急激に顔が真っ赤になり、 それと対称的に頭がパニックで真っ白になる。 『うわわわわわわわわわ……どどどどーすんだってばよ―――ッ』 バチャバチャと水を跳ねさせ、一向に終わる様子のないナルトに、 (ナルト自身は今やそれどころではないのだが) 苛立ちを覚えながらサスケが立ち上がる。 「オイ、もういいだろ?いい加減こっちに来いよ」 グッと相手の肩を掴んで、無理矢理こっちを向かせようとすると、 「うぎゃあぁッ!!」 大袈裟すぎる程ビクリと身体を震わせて、文字通り飛び上がるナルト。 しかしその着地点はサスケと反対方向で――― 「バカ、そっちは――」 「―へ!?」 ドッボ―――――――ン………… 「まぁったく……ホンットお前は意外性No.1だねェ……」 呆れモード全開で呟くカカシの前には、全身ズブ濡れになったナルトがいる。 あの時サスケに驚いて飛び上がったナルトは、川原ではなく川そのものにダイブ。 幸い深さは膝丈までしかなかったものの、 勢い良く飛び込めば、こうなるのも当然だ。 「んも〜……崖でも坂でもない平坦な所なのに、何で川に落ちちゃうワケ??」 報告書を書くのには状況報告が必然であり、ナルトの負傷についても記載する必要がある為、 カカシと共に戻って来たサクラも、同様に呆れ返った様子でナルトを見る。 「ヘヘヘ……ええっとォ………」 『サスケに驚いて落ちました』とはさすがに恥ずかしくて言えず、言い淀んでしまう。 「傷口洗って立ち上がろうとして、立ちくらみだか知らねーが バランス崩して後ろにコケやがったんだよ、このウスラトンカチは」 「ウスラトンカチって言うなっての!!」 「ドン臭いわね〜……石に足取られちゃッたってワケ?」 「え?あ〜………えへへへへ……」 溜め息混じりのサクラの問いに、サスケをチラリと見て、照れ臭そうに笑う。 その様子に、何かを勘付いたらしいカカシは、ニヤニヤしながらサスケを見る。 見られたサスケは、『フン』と誤魔化すようにそっぽを向いてしまう。 「ま、とにかく早く乾かさないと風邪ひくから、里に戻るぞ〜」 報告書に必要な人員はサスケだけでイイと言って他の2人を解散させ、 カカシはその時の状況報告を受けながら、メモを取りつつ書き上げていく。 「しっかしナルトもムチャするな〜… 食いちぎられたらどうすつつもりだったんだか……」 「…………そこまで考えるような奴じゃねェだろ」 「―ま、ナルトらしいっちゃらしいけどね〜」 面白そうに笑いながら報告書を書いているカカシの言葉に、 サスケは気に入らない様子でギロリと睨む。 「でもさ〜、お前もイイトコあるじゃん、ナルトを庇うなんてさぁ」 今だ笑いを止めずに、チラリとサスケに視線を寄越して、 それまでとは違った種類の、ニヤリとした笑みを浮かべる。 「………………何の話だよ」 「ーさぁ、何のハナシだろうね〜〜」 気取られにように、といった様子であくまでシラを切るサスケに、 カカシは笑いが収まらない。 どうせバレているとはわかっていても、 素直に手の内をこの男に曝け出す程、サスケは子供ではない。 しばらくの間、沈黙の中で腹の探り合いが行われる。 「ーさてと、コレは俺が出しておくから、もう帰っていいよ、お疲れさん」 いい加減飽きたのかどうかはわからないが、カカシから話を終わらせる。 退室の許しが出たので、やれやれという雰囲気を漂わせ、 部屋を出ようと扉に向かう。 「ああ………これは俺の独り言だけど」 「?」 扉に手を掛けたサスケの背に、カカシが声を掛けるので、 振り返りはせずに、とりあえず立ち止まって後に続く言葉を促す。 「ナルトの奴、手をケガしたから、カップラーメンに湯を注ぐのも大変だと思うんだよな〜 だから誰かが料理作ってくれたら凄い喜ぶと思うんだよねえ…… イルカ先生は確か今日用事があって家にいないハズだから、 ナルトが飯を食べさせてもらいに行くとも思えないし…… アイツはどうするつもりなんだろうな〜……明日も任務なのにさ〜〜」 「――――デカい独り言だな」 わざとらしいにも程があるカカシの言葉に溜め息混じりに言葉を返して、その場から消える。 その顔が少しばかり綻んでいたように見えたのは――気のせいか。 消えて行く黒い影を見送りつつ、カカシがフゥ、と溜め息を洩らす。 「ナルトもまんざらじゃーないみたいだし?―ま、せいぜい頑張んなさい」 「ふぁ〜〜〜〜〜……あったまったってばよ〜〜〜vvv」 幸せそうな表情で風呂から上がり、首に掛けたバスタオルで濡れた髪から水分を飛ばす。 冷蔵庫から牛乳パックを取り出して、直に口をつけてグイッと飲み干す。 『でもまさか……サスケがフォローしてくれるとは思わなかったってばよ…』 ささいな事ではあったが、ナルトの心情を汲み取ってくれたのは確かで。 ―――いつものサスケであれば、そんな事しようとも思わないだろうに。 『それに、あの言葉……』 「あんまり……心配させんな…」 『ちょっと……期待しちゃうってばよ? サスケ……』 上気した顔を更に赤らめて、照れ臭そうにタオルに顔を埋める。 サスケが食材を持って、ナルト宅を訪れるまで、あと10分――――――― おわり えっと…………何ですかこれ?(汗) 無駄に長過ぎですね……ごめんなさい(土下座) そういうえばタイトルがどっかの漫画のタイトルとカブッてる気が…… でも思い付かなかったので勘弁して下さい(涙) 我が家のうずまきさん……ここまでバカにしなくてもって感じバリバリ?(汗) まだハッキリキャラが掴めてない模様なので、 今後変わっても気にしないで……ってか気にするな。 今回書きたかったのは、[イルカ先生の腰にしがみつくナルト] ……ただそれだけの為にこんな長く………!?(汗) いやまあナルト自覚編って事なんですけどね。 最初書いてたのはダーク系&シリアス系なお話だったんdねすけど、 暗いのは好きじゃねえってんで変更!! 大した中身がなくなってしまいましたけどね……(痛) 初のサスナル小説、いかがだったでしょうか? 何かサスケよりカカシ先生が出張りまくってる気がせんでもない… 次書く時はサスケ主人公にしよう…… |