「えーっ!!この子があのナルトなの!?」
「ウッソスーッゴクカワイイじゃなーい!!」
「い……いの、く……苦しいってば………」
「ちょっと、いのばっかズルいわよ、私にも触らせて!!」
「サ、サクラちゃんまで!!(汗)」


集合場所にやって来ると、既に皆揃っていたようで、
様々な仮装をしたメンバーが談笑していた。
サクラといのは猫耳少女(お互い示し合わせてないのにカブッたらしい)
ヒナタは魔法使い、キバが狼男、シノはフランケンシュタイン、
シカマルが吸血鬼、チョウジがミイラ男に扮している。
さらに保護者代表であるカカシまで、死神の格好に仮装している。

サスケに己の格好を見てもらおうと近寄ったサクラ達は、
 (ちなみにサクラはナルトとサスケの気持ちを知っているので、
  既にサスケへの恋愛感情をなくしているが、
  いのへの対抗心は消えていない為何かと張り合っている)
その影に隠れて恥ずかしそうにしている少女を発見。
サスケの彼女か!?と動揺するが、サスケの説明により、
それがナルトだと知り、さらにテンションを上げる。
サスケよりも変化したナルトに群がる面々に、
皆に反してテンションを下げるサスケ。

「自来也様も粋な事なさるねえ……」

その姿を見て、自来也の意図を汲み取ったカカシが
うんうんと頷きつつ感慨深げに呟くが、
周囲には自来也のエロさとカカシの普段のだらしなさから
「可愛い姿に何か感動してるし…この人ロリコンかよ」的視線で睨まれる。


……日頃の行いは正しくしよう。


「でも女の子にする必要ないと思うってば?
 しかも今日が終わるまで術解けないとか言うし……」
「ま、イイんじゃない?楽しんで来いって事なんデショ」

皆が各々の格好について語り合っている中、コッソリと近づいて来て
カカシの横でボソリと呟くナルトに、頭を撫でながらニッコリと微笑んでやる。
ナルトだけはカカシの言う意味を正確に理解してくれていたらしい。

「絶対エロ仙人が楽しいだけだってば……」
「そかな?この姿なら堂々とサスケと手を繋いだり出来てイイと思うけど?」
「!!!」
「―お、サクラが呼んでるぞ、そろそろ行くみたいだな」

真っ赤になったナルトを置いて、楽しそうに鼻歌を歌いながら
サクラの元へと行ってしまうカカシ。
そちらでは、いのにまとわりつかれて
心底嫌そうな顔をしたサスケが疲れた様子でグッタリしている。
「あらら、サスケはモテモテだね〜、ははは大変だ〜」
「笑ってないで助けろ!!」
などと多少切羽詰まった会話(?)が成されているのだが、
今のナルトの耳には届いておらず。
じっと手をみつけてボンヤリとしている。


「サスケと………手……………」

「何ボンヤリしてんだ?何か顔赤いぞ?」
「ワンッ」
「ぅわっ!!」

不思議そうな顔をした赤丸とキバに思わず顔を覗き込まれて、
驚かされつつも現実に引き戻される。

「な、何でもねってばよ」
「そうか?早く行こうぜ」
「お、おう!!」






























「ふあ〜〜〜〜!!楽しかったてばよ〜!!」
「そうだな……」

パーティーも終わり、それぞれが帰路につく中、
ナルトとサスケは方向が一緒という事もあり、同じ道を歩いている。
背中にある羽根を伸ばすように体を反らしながら顔を上げると、
そこには満天の星空が輝いていた。

「うわぁ……サスケ、空、空!!」
「ん?ああ凄いな……」
「キレイだってばよ〜………」

星空に見蕩れるナルトの横顔を、サスケはそっと見る。
その瞳に映る星空こそ美しい、などと思ったが、
さすがにそれば恥ずかしくて口には出来ず。

「ホラ、上ばっか見て歩いてると転ぶぞ」

ギュッと手を握り、引っ張るように歩くのは、赤い顔を誤魔化すため。
その後ろで、願いを叶えてくれた事に、ナルトが嬉しそうに微笑むのを
気付く事なく、スタスタと歩を進めて行く。



「そういえば、その術いつ解けるんだ?」
「そろそろだと思うんだけど………あ」

話している間に時間が来たらしく、再び音を立てて元の少年ナルトの姿に戻る。
己の手や服装を確認していたナルトが、何かを思い出したようにクスクスと笑う。

「?」
「何か『シンデレラ』のお話みたいだってばね」
「そうだな……だが俺はお前を逃がしたりしないぞ」
「自分が王子様のつもりかってば!?恥ずかしい奴!!」
「…っせェな…そういうお前だってお姫様って事だろ?」

そんな言い合いをしながらも手を離さずに歩くと、
互いの家への分かれ道に辿り着いてしまった。
離れがたいと互いに考えているのか、その絡んだ指をみつめ、
無言で立ち尽くしてしまう。



「―あ、そういえば忘れてたってばよ」
「何を」
「サスケ、『とりっく おあ とりーと』だってば!!」

「……………………は?」


満面の笑顔で突然そんな事を言うナルトに、
サスケは意味がわからずにポカンとした表情で答える。

「だーかーら、『とりっく おあ とりーと』!!
 イタズラかお菓子か、だってばよ」
「……って言われても、お菓子はさっきお前にあげたじゃねェか。
 今何も持ってねェよ」


甘い物が苦手なサスケは、行事の成り行き上仕方なくお菓子を貰っていたが、
もちろんそれらを食べられるハズもなく。
しかしせっかくの頂き物を捨てるワケにもいかないので、
先程ナルトに全て分け与えてしまっており、
今現在何も持ち合わせていない。

「そんじゃイタズラ決定な!!サスケの家をグチャグチャにしてやるってばよ〜!!」
「…!?オイ、よせナルト!!」

困り果てた様子のサスケをよそに、嬉々とした表情でそう告げると、
自分の家ではなくサスケの家の方へと走り去って行く。
言葉を理解出来ずにいたサスケは反応が遅れ、
理解した時には既にナルトは視界におらず、慌てて追いかける。


あの表情からして、根っからのイタズラ小僧であるナルトが
言った事を実行してしまう可能性は非常に高い。
ただでさえ貴重な休みを貰ったのに、グチャグチャにされては
残りの数時間を掃除にあてなくてはいけなくなる。
そうはさせるか!!と必死に地面を蹴る。










家の門をくぐった辺りでサスケは何とかナルトに追い付き、ガッと肩を掴む。

「ったく、何でこんな―――――――」


こちらに振り向いたナルトの笑顔が、そのままサスケの顔に近付いて来て
日向のにおいと共に、ふわりと頬に柔らかく温かい感触が当たる。



「探してくれて、一緒に行こうって言ってくれて嬉しかったってば。
 ………ありがとな、サスケ」



離れ際にそう呟いて、サスケの横をすり抜け、自宅へと消えて行くナルト。
その背を見送りながら、頬に残る感触から広がる熱に浮かされるように、
惚けた様子で立ち尽くす。
フラフラとする足で何とか家の中に入り戸を閉めると、
力つきたように戸に背を預けてズルズルと崩れ落ちるサスケ。



「今のは……反則だろ…………………」


間近で見た笑顔とその柔らかさに、眠れぬ日々を過ごす事になるだろう
と予測しつつ、深い溜息を洩らすサスケであった――――――










































おまけ。

「おうナルト、どうじゃった?」
「エロ仙人の言った通りだったってば!!
 サスケの奴、スッゲェ驚いてたってばよ!!」
「はっはっはっ!!そうかそうか、そりゃ良かったのォ!!」

「アレはアンタの入れ知恵か……」

「あ、サスケ」
「まあのォ。しかし、嬉しかったんじゃろ〜?のォ!!」
「………………/////」

「でもさ〜、あれから何か元気がねんだってばよコイツ。
 どうしたんだ?って聞いても教えてくんねェし」
「……ただの寝不足だから気にすんな、ウスラトンカチ」
「ほら〜〜〜〜〜〜、な〜んか変なんだってばよ〜」


「……随分と悶々しとるようじゃのォ。まあせいぜい暴走せんようにの」
「………余計なお世話だ」































ナルト誕生日小説……1ヶ月前ですけどね(涙)
ハロウィンも兼ねてますが、ハロウィンも終わってます(涙)
何だこのていたらくっぷりは………
ごめんなさいと言う他ありません……(汗)

そして相変わらずの自来也&ナルト親子スキー全開です。
この2人が大好きなんですよね……v
サスケとの恋を温かく見守ってやって欲しいものです。

あと、サスケと少しだけ進展して来ましたね。
一応両想いって感じにはしてありますけど、微妙……
カワイイ2人って感じに仕上げてみました。

ナルト、誕生日おめでとう!!
サスケと幸せにね〜vv


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